通販の商品同梱ツール(販促物)の考え方 (2)挨拶状

CRM,挨拶状

前回では「商品同梱ツール」とはどのようなものか、なぜ必要なのかについて、全体的な事をお伝えしました。

 今回からは同梱ツール一つ一つについてのご説明をしていきます。

(モール経由などの同梱物を入れられない場合を除きます)

 

  • 挨拶状の役割
  • 挨拶状に必要な内容

 

1.挨拶状の役割

 

 もし御社が自社商品を購入いただいたお客様と「長く強い関係」を築きたいとお考えなら (当然そうお考えの事と思います)、絶対に挨拶状は入れるべきです。

 

 それは、長く強い関係を築けるお客様は、概ね「優良顧客」であり、優良顧客は、キャンペーンチラシよりも御社の「接客の雰囲気」に敏感だからです。

 

 安売りやキャンペーンに強く反応される方は優良顧客になりにくく、他社への流出も早くされます。

 

 一方で優良顧客が残るという事は、「他にも良いものがあるのかも知れないけど、自分はここが気に入っている」という状態を作れていることになります。

 

 そして優良顧客に気に入ってもらうためには、商品の良さはもちろんですが、相手に「心」を伝えることが大切です。

 

 「心」は安売りチラシでは表現できません。

 商品の説明書でも難しいです。

 やはりその働きに最も適しているのは「挨拶状」なのです。

CRMツール,挨拶状

貴社の心を伝える挨拶状

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.挨拶状に必要な内容

 

 では、「心」を伝える挨拶状とはどのような内容でしょうか?

 

 基本は「感謝」と「物語」です。

 

 まず「感謝」は分かりやすく、大きく表現しましょう。

 

 お客様の手元に商品が届き、まず箱を開けた時(一番期待値が高い時)に「ありがとうございます」の言葉が最初に目に入ることが大切です。

 

 「そんなの大して変わりない」と言わずに、本当に基本的な「挨拶」「感謝」として、添えたいものです。

 

 2つ目は「物語」です。

 

 会社を立ち上げて今までやってきたこと、購入いただいた商品の開発秘話などがよく使われます。

 

 物語の王道はいわゆる「ヒーローズ・ジャーニー」が最もテンプレートとして使いやすいです。

 

 ヒーローズ・ジャーニーは、各国の神話を分析した結果、人の心を打つ共通のストーリー構成として知られており、多くの映画などの作品もこの流れを踏襲しています。

 

 仮に商品開発の物語なら・・・

 

 最初に自社商品を選んでいただいたことの感謝

 商品を作ろうと思ったきっかけ

 周囲からの反対や抵抗

 思わぬ困難

 素材などの探索の苦労

 苦労の末の試作品

 失敗(の繰り返し)

 諦めない努力

 偶然の力や助けられたこと

 そして、完成

 思い描いていた通り(あるいはそれ以上)の現在

 そして最後に再度感謝の気持ち

 

 これらの事を可能な範囲で具体的に、御社の想いを伝えます。

 

 何故その商品(サービス)に価値があるのか、どのように役立てていただきたいのかといった物語をお伝えします。

 

 この物語に何%かの方が共感いただければ、優良顧客として残っていただける可能性が高くなります。

 

 いかがでしょうか?

 

 現在挨拶状を活用されていない方、入れているけどとてもあっさりしたものだという方は、是非御社や御社の商品・サービスの背後にある物語をお客様に教えてあげてください。

 

 皆様のお客様や商品に対する想いが伝わりますように。

 

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